ツクルラボ

硫酸と水酸化バリウムの中和|白い沈殿を見ながら緑色になるところを探す教材

中学3年 / 第1分野 (6)化学変化とイオン (ア)水溶液とイオン

硫酸と水酸化バリウムの中和

中学3年10〜30分・無料・登録不要

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塩酸と水酸化ナトリウムの中和では、できた塩(塩化ナトリウム)が水にとけたままなので、液の中からイオンが消えることはありません。硫酸と水酸化バリウムはちがいます。できた塩(硫酸バリウム)が水にとけず、白い沈殿になります。

このツールは、ゴム球を押すと1滴落ちます。落とすたびに白いにごりができ、静かにしておくと下につもります。ちょうど中和したところで沈殿はふえなくなり、粒子で見ると4つのイオンがすべてなくなります。何cm³で緑になるかは、自分で探します。

この単元で つまずくところ

  • 塩が水にとけない中和。 塩化ナトリウムとちがい、硫酸バリウムは沈殿します。ここが塩酸+水酸化ナトリウムとの決定的なちがいです。
  • ちょうど中和したところで、とけているイオンがすべて0になる。 だから電流も流れなくなります。粒子で見て、合計の数が0になるところを確かめます。
  • 沈殿はそれ以上ふえない。 中和したあとに硫酸を足しても、H⁺とSO₄²⁻がたまるだけです。沈殿の高さが止まることも、中和点の手がかりになります。
  • 1滴で入るのはSO₄²⁻が1こ、H⁺が2こ。 硫酸は水素イオンを2こ出します。水酸化バリウムも水酸化物イオンを2こ出します。
  • かき混ぜると白くにごる。 まい上がっただけで、沈殿が消えたわけではありません。待つとまたつもります。

このツールで 何が見えるか

ゴム球を押す
押すと1滴(0.1cm³)落ちます。押し続けると、はじめはゆっくり、だんだん速く落ちます。
びんで吸う
ピペットをつかんでびんの口から中へ入れ、ゴム球を押してはなすと2cm³(20滴)まで吸いこみます。
白い沈殿
落とすたびに白いにごりができ、静かにしておくと下に白い層としてつもります。ガラス棒でかき混ぜるとまい上がって、また白くにごります。
BTB溶液の色
青色(アルカリ性)から、緑色をへて黄色(酸性)へ変わります。緑色は中和点の前後1〜2滴です。
粒子で見る
Ba²⁺・OH⁻・H⁺・SO₄²⁻が粒で見えます。1滴で入ってきたSO₄²⁻が液の中のBa²⁺と合体して沈んでいき、H⁺2こがOH⁻2こと合体して水になります。右に、それぞれの数ととけている合計、沈殿の数が出ます。
新しいビーカーでやり直す
入れすぎたときは、はじめからやり直します。

授業での使い方

5分

プロジェクターに映して、押し続けて白い沈殿がたまっていくところを見せます。もやが消えにくくなったところで1滴ずつにして、全員で緑色を探します。

15分

各自の端末で緑色になるまでの量を探させます。そのあと、さらに硫酸を足して、沈殿がふえないことを確かめさせます。

50分

粒子で見て、1滴ごとに4つのイオンの数を表にさせます。中和点でとけているイオンが0になることから、「この中和では電流が流れなくなる」ことを説明させます。塩酸+水酸化ナトリウムの教材とくらべさせます。

どの使い方でも、動かした条件はそのままURLに入ります。 画面の「リンクをコピー」を押して配れば、生徒の端末でも同じ画面が開きます。 生徒が見つけた条件のリンクを提出させれば、そのまま記録になります。

すぐ使える条件

あえて入れていないもの

中学校で教える形を優先して、省いている条件があります。 教科書や資料集の数値と合わないことがあるので、先に書いておきます。

  • 1滴は0.1cm³、こまごめピペットには2cm³(20滴)まで吸えます。水酸化バリウム水溶液は1.5〜4cm³で、はじめは2cm³です。同じ濃さなので、2cm³なら20滴でちょうど中和します。
  • イオンの数は「1滴にSO₄²⁻が1こ、H⁺が2こ」です。濃さは扱いません。
  • 色の変わり方は、見つけやすいように中和点の前後1〜2滴で青→緑→黄と変わるようにしています。実際の中和では、もっと急に変わることがあります。
  • 沈殿の量や沈む速さは、実際の実験の値ではありません。
  • 電流を流す実験(豆電球が消える)は、この教材には入っていません。とけているイオンの合計が0になることで確かめます。
  • 中和熱、硫酸バリウムをろ過して取り出す操作は扱いません。

よくある質問

なぜ白くにごるのですか?

硫酸バリウムができるからです。塩化ナトリウムとちがって水にとけないので、細かい粒のまま液の中にうかび、やがて下につもります。

かき混ぜたら沈殿が消えました。

まい上がっただけです。しばらく置くと、また下につもります。

塩酸と水酸化ナトリウムの中和とどこがちがいますか?

できた塩が水にとけるかどうかです。塩化ナトリウムはとけたままなので、中和してもイオンは残ります。硫酸バリウムはとけないので、ちょうど中和したところで、とけているイオンがすべてなくなります。

何cm³で中和するかは出ますか?

出しません。加えた量は出るので、緑色になったときの量を自分で読みます。沈殿がふえなくなるところも手がかりになります。

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直してほしいところは 改善の要望 から。ツールの画面の「要望を送る」を押せば、そのとき見ていた条件のURLが付いた状態で開きます。