ツクルラボ

柱状図の読み取り|かたむきを求める問題と標高を求める問題を4パターンで練習

中学1年 / 第2分野 (2)大地の成り立ちと変化 ㋑地層の重なりと過去の様子

地層と柱状図

中学1年10〜30分・無料・登録不要

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柱状図の問題でつまずく原因の多くは、2種類の問題を同じものだと思って解いていることです。かぎ層をそろえる問題と、標高をそろえる問題は、前提が裏返しになっています。

① 地層のかたむきを求める問題は、地図から各地点の標高が分かっています。柱をその標高のところへ置くと、かぎ層の高さが地点ごとにずれます。そのずれがかたむきです。

② 地点の標高を求める問題は、地層が水平だと分かっています。かぎ層は水平な目じるしなので、横一列にそろえると、柱の上(地面)のずれがそのまま標高の差になります。

どちらも出発点は同じ「地面でそろえた柱」=掘ってきたままの並びです。そろえたほうが与えられた条件、ずれたほうが答え。それぞれに、まっすぐな等高線の練習用と、実際の試験に出る曲がった等高線の2段階を用意しています。

この単元で つまずくところ

  • 「かぎ層をそろえる」はいつでも正しい操作ではない。 地層がかたむいている問題でかぎ層をそろえると、せっかくの標高の目もりが壊れて、何も読めなくなります。使うのは「地層が水平」と分かっているときだけです。
  • 地面の高さと地層の高さは別。 地面が高い地点でも、かぎ層が高いとはかぎりません。標高の目もりで読みます。
  • かぎ層は「同じ時間の面」。 火山灰は短い間に広い範囲へ降り積もるので、はなれた地点でも同じ時刻の目じるしとして使えます。水平なら同じ標高、かたむいていれば同じだけかたむきます。
  • かたむきは東西と南北で分けて考える。 実際の地形のパターンでは、A・B が南北に、A・C が東西にならんでいます。南北の2地点でかぎ層の標高が同じなら、南北にはかたむいていません。
  • 粒の大きさは積もった場所のちがい。 れき・砂・泥の順に、岸から遠いほど細かい粒が積もります。上へ行くほど細かければ、海が深くなっていったと読めます。

このツールで 何が見えるか

問題文
画面のいちばん上に、その画面で何を考えるのかが大きく出ます。「地層は傾いています。どちらの方角に低くなっているか」/「地層は水平です。A地点の標高が○mのとき、ほかの地点の標高は」。答えは書きません。
出発点は「地面でそろえた柱」
掘ってきたままの並びです。縦の目もりは「地面からの深さ」。教科書の柱状図と同じ見た目から始まります。
目もりの破線
すべての目もりから右はしまで破線が伸びます。柱を動かしたとき、どの高さに合わせているかが目で追えます。
① 標高で そろえる
地図の標高のとおりに柱を上下へ置き直します。目もりが「標高」に変わり、かぎ層の高さが地点ごとにずれます。
② かぎ層で そろえる
かぎ層を横一列にそろえます。柱の上(地面)がずれ、そのずれが地点どうしの標高の差になります。
シンプルな地形
等高線がまっすぐな一様の斜面。観測地点は東西に3つならびます。まず考え方をつかむための面です。パネルの「地形」で切りかえます。
実際の地形
等高線が曲がる、試験に出るかたちの地図。観測地点はA地点を基準に北・東・北東の4つ。地面の標高は58・62・54・60mちょうどです。
地層を 見る
断面図が出ます。断面の中に柱状図がそのまま入るので、掘ったものが地層のどこを通っていたかが見えます。シンプルな地形は東西の1枚、実際の地形は東西と南北の2枚。
柱をつまんで動かす
柱はどこをつまんでも上下に動きます。0.5mきざみ。ずらした量が柱の下と読み取り欄に出ます。

授業での使い方

5分

シンプルな地形の①で「標高で そろえる」を押し、かぎ層が階段状にずれるところを見せます。「どっちへ下がっている?」だけ聞いて、向きは言いません。

15分

②に切りかえて、各自の端末でかぎ層をそろえさせます。A地点の標高を手がかりにほかの地点の標高を書き出させてから、「地層を 見る」で確かめます。

50分

実際の地形の①へ進みます。A・Bが南北、A・Cが東西にならんでいることを地図で確かめさせ、「南北にはかたむいていない」ことを自分で見つけさせます。最後に「地層を 見る」で縦と横の断面を出し、南北の断面では層が水平になっていることを確かめます。①で「かぎ層で そろえる」が出てこない理由を説明させると、2種類の問題のちがいが言葉になります。

どの使い方でも、動かした条件はそのままURLに入ります。 画面の「リンクをコピー」を押して配れば、生徒の端末でも同じ画面が開きます。 生徒が見つけた条件のリンクを提出させれば、そのまま記録になります。

すぐ使える条件

あえて入れていないもの

中学校で教える形を優先して、省いている条件があります。 教科書や資料集の数値と合わないことがあるので、先に書いておきます。

  • しん食・断層・不整合は扱いません。積もったままかたむいた地層だけです。
  • ①の地層は東西方向にだけかたむいています(東へ1ますで2m)。南北方向にはかたむいていません。②の地層は水平です。
  • シンプルな地形は一様な斜面です(東へ1ますで1m下がり、北へ1ますで0.5m上がる)。等高線がまっすぐなので、地図を読むこと自体でつまずかないようにしています。実際の地形はゆるやかなこぶのある斜面で、等高線が曲がります。
  • ボーリングの深さは28mです。実際の地形の①では、D地点だけいちばん下のれき岩まで届きません(実物と同じです)。
  • 観測地点は動かせません。問題パターンで決まります。
  • 化石や示相化石・示準化石は扱いません。

よくある質問

なぜ「かたむき」と「標高」でモードが分かれているのですか?

前提が裏返しだからです。地点の標高が分かっていればかたむきが出せますが、逆に地層が水平だと分かっていれば標高が出せます。両方を同時に求めることはできません。同じ画面に2つの操作を並べると、どちらの世界の話か分からなくなるので、分けてあります。

かたむきのモードに「かぎ層で そろえる」がないのはなぜですか?

地層がかたむいているときにかぎ層をそろえても、意味のある値が出ないからです。標高の目もりが壊れるだけです。かぎ層をそろえる操作は「地層が水平」という前提とセットで使います。

「シンプルな地形」と「実際の地形」はどう使い分けますか?

まずシンプルな地形で考え方をつかみ、実際の地形で試験のかたちに慣れる、という順を想定しています。実際の地形は等高線が曲がり、観測地点も東西一列ではなく北・東・北東に散っています。画面の上のバーで**問題の種類**(かたむき/標高)を、パネルの「地形」で**むずかしさ**を選びます。

柱状図はどうやって動かしますか?

それぞれの柱のどこをつまんでも上下に動きます。0.5mきざみで止まります。すべての目もりから破線が右はしまで伸びているので、どの高さに合わせているかが分かります。「地面で そろえる」で出発点にもどせます。

「地層を 見る」では何が出ますか?

断面図です。断面の中に柱状図が入るので、掘ったものが地層のどこを通っていたかが見えます。シンプルな地形は東西の1枚、実際の地形は東西と南北の2枚が出ます。②では地図の等高線とすべての地点の標高も出るので、答え合わせに使えます。

かたむきの向きや、地点の標高は画面に出ませんか?

出しません。柱を動かしたあと、左の目もりで自分で読みます。読み取り欄に出るのは、地図から分かる条件と、自分がずらした量だけです。

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ほかの教材は 中学理科ラボの一覧 から。

直してほしいところは 改善の要望 から。ツールの画面の「要望を送る」を押せば、そのとき見ていた条件のURLが付いた状態で開きます。